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【初心者向け】YouTube広告の特徴とターゲティングの種類についてご紹介します!

人気YouTuber(ユーチューバー)は年収が数億円という話を耳にすることも少なくはないかと思いますが、これはYouTube内に設置された広告によって発生している収入です。今や非常に市場規模の大きくなっているYouTube広告ですが、どのような特徴があり、どのようなターゲティングができるのでしょうか。今回の記事では、その点について触れてみたいと思います。

前回のYouTube関連の記事はこちらです▼

YouTube広告とは?

1.YouTubeの特徴

YouTubeは、2020年現在の利用者数は全世界で20億人以上、1日の総視聴時間は10億時間以上と、世界最大の動画投稿サイトです。
2020年現在、YouTubeを利用しているユーザーは全世界で月間20億人、日本国内で月間6,200万人です。
Glossom株式会社が全国の10代から70代の男女1,442名に実施した調査によると、2020年のYouTube利用率は下記の通りです。

参照元:https://www.glossom.co.jp/news

YouTube(無料)利用率

10代 77% / 20代 69% / 30代 50% / 40代 45% / 50代 41%

年々YouTubeの利用者数は増えており、性別や年齢問わず多くのユーザーが利用していることから、広告媒体としても注目を集めています。

さらに詳しい情報はこちらのページにまとめています▼

2.YouTube広告はGoogle広告の一部

YouTubeはGoogleのサービスの一つであり、YouTube広告はGoogle広告の一部として組み込まれています。
そのためYouTube広告に出稿する際は、Google広告の管理画面から配信設定などを行います。
Google広告のキャンペーンタイプは下記6種類に分類されます。

  • 検索
  • ディスプレイ
  • ショッピング
  • 動画
  • スマート
  • ファインド

この中の「動画」のキャンペーンの配信先の選択肢としてYouTubeがあります。
YouTube以外にもGoogleアドネットワークと提携しているウェブサイト、アプリなど、動画広告を出稿するその他の選択肢もあります。

YouTube投稿をする女性

YouTube広告のターゲティング

YouTube広告でのターゲティングは大きく分けて、オーディエンスターゲティングとコンテンツターゲティングの2種類があります。

1.YouTube広告のオーディエンスターゲティング

YouTube広告のオーディエンスターゲティングは、広告を見せたいユーザーの属性を指定することができ、以下のような種類があります。

ユーザー属性グループ

年齢や性別、子供の有無、世帯収入を指定することができます。
女性向けのネイルサロンの広告を出す際は、男性に表示がされないように設定できます。

詳しいユーザー属性

さらに詳細な次の情報から設定することができます。

  • 子供の有無(0~1歳の乳児 / 1~3歳の幼児 / 4~5歳の幼稚園児 / 6~12歳の小学生 / 13~17歳)
  • 配偶者の有無(独身 / 交際中 / 既婚)
  • 教育(高校卒 / 学士号 / 大学院卒 / 現役の大学生)
  • 住宅所有状況(住宅所有 / 賃貸) など

ウェディングサービスの広告を出す際は、既婚の人には表示されないように設定できます。

興味/関心
<カスタムインテントオーディエンス>

YouTube広告のカスタムインテントオーディエンスは、特定のキーワード、URL、アプリ名を指定することで、そのキーワードでGoogleで検索を行ったユーザー、関連するウェブサイトを訪問しているユーザー、または同じアプリを利用しているユーザーへ直接広告を表示する機能です。このターゲティングを利用することで、企業は製品やサービスに最も関心があると思われるユーザー群に対して、マーケティング活動を最適化することができます。例えば、新しいスマートフォンアクセサリーの販売者が、特定のスマートフォンモデルに関連するキーワードやアプリを使っているユーザーをターゲットにすることが可能です。

<カスタムアフィニティカテゴリ>

カスタムアフィニティカテゴリを用いると、広告主はユーザーの興味や趣味に基づいたカスタム化されたターゲット層を作成できます。スポーツ、フード、エンターテイメント、趣味、習慣など、幅広いカテゴリから選択し、特定の興味を持つオーディエンスにアプローチすることができます。たとえば、釣り用品を販売する企業が釣りに関心のあるユーザー群を特定し、そのグループに特化して広告を展開することが可能です。

<ライフイベント>

ライフイベントターゲティングでは、ユーザーの人生の大きなイベントに合わせて広告を配信します。結婚、大学卒業、新居購入など、特定のライフイベントを迎えているユーザーに対して、それに関連する商品やサービスの広告をタイムリーに表示することで、購入意欲の高いタイミングで効果的にアプローチできます。例えば、結婚式場を運営する企業が、結婚を控えたカップルに向けて特別なプロモーションを打ち出すことができます。

<購買意欲の強いオーディエンス>

購買意欲の強いオーディエンスターゲティングを使用すると、特定の製品カテゴリに対して高い関心を示すユーザーに対して広告を展開できます。このターゲティングは、ユーザーがオンラインで製品やサービスを検索した履歴に基づいており、特に購入意向が高い時期に効果的です。

地域ターゲティング

地域ターゲティングでは、広告を配信する地理的な範囲を精密に指定できます。都道府県や市区町村単位での選択に加え、特定の住所から一定の半径内のみに広告を限定することも可能です。この方法は、地元のイベントや店舗のプロモーションに特に有効で、地域密着型のビジネスにとっては顧客を地理的に絞り込むことで、広告の無駄遣いを防ぐことができます。

動画リマーケティング

動画リマーケティングでは、YouTubeの視聴履歴やチャンネル登録、閲覧した動画広告に基づいてユーザーリストを作成し、これらのユーザーに対して再度広告を配信します。この戦略は特にビデオコンテンツの視聴が高いユーザーに対して効果的であり、一度興味を示したユーザーに対して再アプローチすることで、コンバージョンの確率を高めることができます。

ウェブサイトおよびアプリ リマーケティング

ウェブサイトやモバイルアプリに過去に訪問した経験があるユーザーに対して、関連する広告を表示するリマーケティング手法です。この戦略により、一度興味を持った商品やサービスについてユーザーが再訪問する確率を上げることができます。

カスタマーマッチ

カスタマーマッチを使用すると、企業は自社の顧客データベースに基づいて広告キャンペーンを展開できます。顧客のメールアドレスや電話番号などの情報を基に、これらの顧客に最適化された広告を提供することが可能です。これは特に顧客のロイヤリティを高めるためのキャンペーンや、特定の顧客セグメントに向けた新商品の紹介に効果的です。

類似ユーザー

カスタマーマッチリストと類似した特徴を持つユーザーに配信することができます。

2.YouTube広告のコンテンツターゲティング

YouTube広告のコンテンツターゲティングは、広告の表示場所を指定するターゲティング方法です。
主に以下の種類があります。

プレースメント

YouTube 動画やチャンネル、Googleディスプレイ ネットワーク上のWebサイトまたはアプリなど掲載場所を選んで配信先のページを設定することができます。

トピック

既存のトピックの中から広告を表示させるページのカテゴリを選んで設定することができます。
例:化粧品の広告を出したい⇒美容、フィットネスのトピックを選び、関連のページに広告を表示させる。

キーワード

単語やフレーズなどキーワードを設定し、関連するページに広告を表示させることができます。

デバイス

パソコンやスマートフォン、テレビ画面など、配信先のデバイスを選択することができます。

3.YouTube広告のターゲティングの注意点

あまりターゲティングの幅を広げすぎると、効果が上がりづらく無駄に予算を使ってしまうことになります。あらかじめ、商品やサービスに興味がありそうなターゲット像をイメージし、近いターゲット設定を行いましょう。

しかし、反対にターゲット設定をピンポイントに絞りすぎると、配信先がほとんどなくなってしまうことがあります。

設定はいつでも変えられるので、配信効果があまりないターゲティングは変更・調整するようにしましょう。

4.YouTube広告のターゲティング事例

ThinkGoogle

参考:think with google

日本旅行

日本旅行は、学生旅行のプロモーション時期に、若年層を対象にYouTube の新しい広告配信手法の1つであるライフイベントの「大学卒業」で、卒業旅行予約の潜在層かつ日本旅行ウェブサイトの未訪問者に対して、複数パターンのバンパー広告を配信しました。

その結果、動画に接触したユーザーは、動画非接触ユーザーと比較してブランド名検索数が 529 % と大幅に上昇しました。また学生 ( 18 – 24 歳 ) における日本旅行ウェブサイト経由の売上が、前年同時期と比較して 180 % となりました。

DODA

パーソル キャリアは、転職に関連する商品やサービスを積極的に検索しているオンライン ユーザーがその後 7 日以内に YouTube に訪れた際、検索内容に基づいた関連性の高い動画広告の表示を可能にするカスタムインテントオーディエンスを活用しました。

その結果、通常のデモグラフィック配信と比べ、コンバージョン率は8倍、ブランド名検索数は68%アップ、コンバージョン単価は79%ダウンしました。

Hulu

映画やドラマといったオンラインビデオ配信を提供するHuluでは、カスタムアフィニティカテゴリを採用しました。映画館に興味がありそうなユーザーを設定し、そのようなユーザーは映画コンテンツとより親和性が高いであろうと判断し、「映画を含むコンテンツが見放題」を訴求した動画広告を届けたのです。その結果、通常のデモグラフィック配信と比べ、インプレッション単価は12%ダウン、コンバージョン単価は40%ダウン、広告視聴単価は日本の平均ベンチマークより48%下がりました。

まとめ

  • 利性別や年齢問わず多くのユーザーがYouTubeを利用していることから、広告媒体としても注目を集めています。
  • YouTube広告でのターゲティングは大きく分けて、オーディエンスターゲティングとコンテンツターゲティングの2種類があります。
  • オーディエンスターゲティングは、広告を見せたいユーザーの属性を指定するターゲティング方法です。
  • コンテンツターゲティングは、広告の表示場所を指定するターゲティング方法です。

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