Twitterは巨大なソーシャルメディアの1つで、高いリアルタイム性と多様性が特徴です。今や企業や官公庁、芸能人や著名人もTwitterで情報発信をしています。一般ユーザーのツイートが数十万の「いいね」を獲得することもあり、話題の共有という点で有効なSNSです。しかし一方で不用意な投稿が取り返しのつかない事態に発展して炎上するSNSとして認知している人も増えています。良くも悪くも多くのユーザーが使っているSNSであるため、そのメリット・デメリットをしっかり把握して自社のビジネスに活用していきましょう。
そこで今回はTwitterの特徴や機能、実際に利用する際のアカウントの開設方法までを解説します。
Twitterとは?特徴は?
Twitterは、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く「Twitter, Inc.」のソーシャル・ネットワーキング・サービスで、「tweet」(ツイート)と呼ばれる半角280文字以内のテキストや画像、動画、URLを投稿できるSNSです。日本語のツイートの場合は全角140字までとなります。Twitterでの短文投稿を指すツイートは「鳥のさえずり」を意味する英語であり、日本語では「つぶやき」と意訳され、少なくとも同言語話者のユーザーの間では定着しています。2020年10月時点での世界のユーザー数は3億4000万人、日本国内の月間アクティブユーザー数は4,500万超となり非常に多くのユーザーに使われているSNSです。

出典元:【2021年2月版】人気ソーシャルメディアのユーザー数まとめ_サイト:We Love Social
Twitter社のこだわり!?
Twitterは、ゆるい「繋がり」(人間関係)が発生し、広い意味でのソーシャル・ネットワーキング・サービス (SNS) の1つと言われることもありますが、実はTwitter社自身は「社会的な要素を備えたコミュニケーションネットワーク」(通信網)であると規定し、SNSではないとしています。2017年11月時点でもTwitter社のCEOジャック・ドーシーはTwitterはSNSではないとし「インタレスト(興味)・ネットワーキング・サービス」であると定義しました。また、2018年6月時点でのTwitter Japan社 代表取締役も「ネットワークサービスではなく今起きていることを知る場、ニュースメディアに近い場と我々自身は考えている」とインタビューで発言しています。
また、一部のマスメディアによって「ミニブログ」「マイクロブログ」といったカテゴリーに分類されることもありました。Twitter社はそのように定義していないので、自社のサービスに関しては拘りがあるようです。
Twitterの基本的な使い方
Twitterにログインすると「ホーム(自分専用ページ)」の「タイムライン」が表示されます。そのタイムラインには自分の投稿と、あらかじめ「フォロー」したユーザーの投稿が表示されるようになっています。

各ユーザーが自分の近況や感じたことなどを投稿し、ときには他のユーザーがそれに対して話しかけたりすることで、メールやIM(インスタントメッセンジャー)に比べて「ゆるい」コミュニケーションが生まれます。一方「キーワード検索」をすると「キーワードを含んだ投稿」のタイムラインが生成され、「キーワードを含んだ投稿」でつながったグループが自然発生します。そのほかにもTwitterには以下のような機能があります。
・同じキーワードを含んだ投稿をすれば、そのキーワードのグループに参加することもできます。
・「トレンド」の項目により、いま多く投稿されている「キーワード」を知ることができます。
・トレンドの範囲を国別に、または主要都市別に絞り込む機能もあります。
このように自分のツイートや人のツイートから繋がりが発生し、リアルでは知りえなかった人とやり取りが発生するのがTwitterの醍醐味です。
それでは次にTwitterを始める際に設定する項目をご紹介します。
Twitterの始め方
アカウントを開設
Twitterのアカウント開設には、公式サイトの設定ページまたはアプリをダウンロードしてから行います。登録にはメールアドレスとパスワードが必要です。必要項目を入力してアカウントを作りましょう。

そして以下はアカウント作成時に設定する項目です。Twitterをビジネスで活用するなら信用を得るために全項目を設定しましょう。やはり会社の掲載情報が少ないとツイートを見たユーザーは不信感を抱きます。
Twitterのユーザー名
ユーザー名はTwitterでのIDのラベルです。使用可能文字は半角英数字とアンダースコアのみで最大15文字。ユーザー名はシステムで個別に管理され、既存と同一のユーザー名は登録できません。ユーザー名の先頭には「@」が付加されます。このユーザー名は登録後に変更することも可能です。

プロフィール
自己紹介情報として・名前・プロフィール画像・バナー画像・自己紹介文・Webサイト・場所・誕生日などを設定できます。これらを総称して「プロフィール」と呼びます。

名前
最大50文字、使用文字の制限はありません。必須設定項目です。
プロフィール画像
各ツイート上で表示される画像になります。任意の画像を登録でき、丸くトリミングされ表示されます。未設定の場合はデフォルトのユニセックスの人物アイコンが表示されます。このプロフィール画像は任意設定項目ですが、未設定のアカウントは他のユーザーから見て印象が良くないので、何らかの画像を設定することをオススメします。企業の情報を発信する場合は、企業のロゴ、代表的なサービスのロゴ、商品の画像、イメージキャラクターの画像などを設定すると良いでしょう。

未設定の場合の見え方
ヘッダー画像
プロフィール画面上部の横長のエリアに任意の画像を設定できます。ヘッダー画像はプロフィール画面でのみ表示される画像となっています。未設定の場合は任意色の単色表示となり、こちらも任意設定項目ですが何らかの画像を設定することをオススメします。(未設定の場合は上記画像のようにブルーで表示されます。)
プロフィール画像と同様に、企業のロゴ、代表的なサービスのロゴ、会社の店舗の写真などを設定すると良いでしょう。
自己紹介
最大160文字で任意のテキストを設定できます。任意設定項目です。
Webサイト
アカウントに関連するWebサイトのURLを記載することができます。任意設定項目ですが、発信している情報が気になったユーザーが自社のWebサイトに訪問しやすいように、URLは記載しておく方が良いでしょう。
では次にTwitterで使われる基本用語についてご説明します。
Twitterの基本用語
ツイート(tweet)
ユーザーから投稿される全角140字以内の文章のことで、それぞれに固有のURLが割り当てられます。(半角文字の場合は、280字以内です)TwitterのWebサイトからツイートを閲覧する場合は、直近の3,200件までしか閲覧できません。1日に可能なツイート(リツイート含む)の上限は2,400ツイートとです。
リツイート(retweet)
他のユーザーの投稿を再投稿することです。自身のフォロワーにそのツイートを見せることができます。RTと略すことが多いです。リツイートは自分のコメント(116文字まで)を書いてリツイートもできます。コメントを入れてリツイートした場合は引用ツイートの形となり、コメントを入れずにリツイートした場合は今までのリツイートと同様の表示となり、表示形式が若干変わります。リツイートは元のツイートが削除されると、リツイートも削除されます。また、プロテクトユーザーのツイートはリツイートできません。そして、自分がフォローしている人のうち誰かがリツイートした場合、自分がフォローしていない人の投稿であっても、その投稿が自分のタイムラインに表示される仕様になっています。
タイムライン(timeline)
フォローしている人の投稿やリツイートが時系列に並べて表示される画面のことです。TLと略されることもあります。最新の投稿が一番上に表示され、古い投稿は下に流れていきます。リストや検索機能を使うと別のタイムラインが表示されます。
リプライ(reply)
他のユーザーが投稿したツイートに返事をすることをリプライと言います。「@ユーザー名」を付けて投稿すると、そのユーザー宛の返信扱いとなり自分宛の投稿は一覧ページで確認することができます。リプライは、投稿したユーザーと投稿されたユーザーのどちらか片方のみをフォローしている第三者ユーザーのタイムラインには表示されませんが、双方をフォローしているユーザーのタイムラインには表示されます。
リプライはその投稿をおこなったユーザーのページを開けば誰でも見ることができるので、ダイレクトメッセージと違いプライベート性は低いものになっています。
フリート(fleets)
24時間で消える投稿のことです。iOS版およびAndroid版のみの機能のため、パソコンからはフリート投稿を見ることはできません。この機能はブラジル、イタリア、インド、韓国でテスト公開されていたもので、2020年11月11日に日本語版に追加されました。
フリートはタイムラインとは独立しており、写真や動画、テキストを使用して投稿することができます。フリートを投稿すると投稿者のプロフィール画像がアイコンとなってタイムラインの上部に表示され(アイコンは横に並んで表示される)それをタップするとフリートを見ることができます。アイコンの外側には既読かどうかを示すリングが表示され、未読の場合は青(水色)、既読の場合は灰色となります。

まとめ
Twitterは多くの機能があり、ユーザーからの要望に応じて機能もどんどん追加されていくため、利用したことがない人にとっては少々ハードルが高く感じてしまう面もあります。ですがこれまでご紹介したとおり、機能とその使い方を覚えてしまえばTwitterもそれほど難しいツールではありません。
また、自分のアカウントから常に情報発信をする必要はなく、Twitterを利用して情報発信しているユーザーと繋がり、様々な情報を入手したり、情報に対する各ユーザーのリアクションを見ることでユーザーの傾向を知ることができるため、情報収集のツールとしてまずは気軽に始めるのも良いかと思います。